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比べてみた!「のり」の種類と粘着力

ポカポカと温かい日が続き、道にはたくさんのお花が咲いていて、心も晴れやかになりますよね。
先日、親友の子どもが小学校へ入学しました。お祝いに遊びに行って、一緒に工作をして遊んでいたのですが、チューブに入ったのりを指つけて、一生懸命に紙に塗っていました。
そんな姿を見て「チューブののりも昔は使っていたなぁ。そういえば、のりもたくさん種類があるけど、何が違うんだろう。」と、疑問に感じました!
そこで、今回は「のりの種類と特徴」についてお伝えしていきます。実際にどれくらい粘着力や乾き方が違うのか、実際に比べてみました!ぜひ最後までご覧ください。

のりの種類と特徴

デンプンのり

トウモロコシでんぷんから作られた、粘度の高いのりのこと。
安全性が高いので幼稚園や保育園、小学校低学年で使われていることが多いです。
強粘着であり広範囲に塗りやすいのが特徴。ですが、指で塗ることが多いのでムラになったり、紙にシワができたりするデメリットもあります。

液体のり

液体状ののり(水のり)のこと。水分が多いので、紙に浸透しやすくしっかりと接着することができます。ボトル状の容器の先にあるスポンジから染み出したのりを塗って使用します。
手を汚さずに調整しながら塗ることができます。水分を多く含んでいる分、シワができやすく、スポンジが乾燥して固まってしまうこともあります。また、のりが乾く時間も他のもりに比べると長くなります。

固形のり(スティックのり)

スティック状の固形のりで、リップクリームのようにのりを繰り出して使用します。
塗るときに手が汚れない上に、液体のりに比べ水分が少ないため紙がシワになりにくく、はやく乾きます。他ののりに比べると粘着力はあまりなく、時間が経つと剝がれてしまうことがあります。

テープのり

修正テープのように使用するテープ状ののり。のりを直接くっつけるので、手を汚さないで塗りたいところに塗れるほか、すぐにくっつく即効性があり、きれいな仕上がりになるのが特徴。テープのりも固形のりと同様に、時間が経つと剥がれてしまうことがあります。また、張って剥がせるタイプのテープのりもあります。

実際にのり塗って比べてみた

それぞれののりには、粘着力や乾き方にどのような違いがあるのでしょうか。
今回は折り紙を細長く切って、のりを塗って丸くし、それを台紙にくっつけて比べてみます。
3日間乾燥させて、初日との違いを見てみましょう。

初日

4種類とも一度塗りで、薄く塗りました。
水分量の多い「デンプンのり」と「液体のり」は丸めた折り紙の形が変形し、「固形のり」と「テープのり」はきれいな丸の形でくっつきました。
塗りやすさとしては「固形のり」「テープのり」「液体のり」「デンプンのり」の順で塗りやすかったです。「液体のり」は塗るときにのりが紙からはみ出やすく、デンプンのり(今回はハケで塗った)は手に余分なのりがついてしまいました。「固形のり」はきれいに塗れますが乾燥しやすいので、よくくっつけるには2度塗りが必要かもしれません。テープのりは、折り紙の端っこまで塗るのが難しかったのですが、きれいに塗ることができました。
では、3日間乾燥させていきましょう。

3日後

3日経過しました。
水分量の多い「デンプンのり」と「液体のり」は、台紙がさらに変形し折り紙はいびつな形のまま、「固形のり」と「テープのり」はきれいな丸の形のまま固まり、乾きました。
粘着力はどうでしょうか。「固形のり」と「テープのり」は、少し強く引っ張ると折り紙がとれてしまいました。頑丈にくっつけたい方は二度塗りをすると良いかもしれません。

ひっくり返して裏面を見てみると、「デンプンのり」と「液体のり」は台紙も歪んでしわができていました。比較してみると「液体のり」よりも「デンプンのり」の方がしわが多いのがわかります。

最後に、結果を表にまとめてみました。

同じものを作ってみたのに、のりの種類が異なるだけで乾き方やくっつき具合が違いましたね。
使う人や使用用途に合わせてのりを選ぶことが必要かもしれません。

終わりに

今回は「のりの種類と特徴」についてお話しました!小さいこどもでも安心のものから、手が汚れないもの、塗りやすいものやすぐに乾くものなど、さまざまな種類がありました。実際にそれぞれののり使って粘着力を比べてみると、水分を多く含んでいるのりほど強力にくっついていましたね。
使用用途や使う人に合わせてのりを選ぶことで、作業がスムーズに進みますよ♪
ぜひ参考にしてみてください!

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