
熱中症から子どもを守るために、今できること
こんにちは!
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今回はこの方から教えていただきます!
合同会社すいみーLadyLuckSmileproject
チームリーダー
小林 友梨(こばやし ゆり)
自身の妊娠・育児・離婚の経験をもとに、「ママによるママのためのハンドメイドマルシェforMAMA」を立ち上げ、子育て世代の居場所づくりに取り組む。
また、自身の子どもが不登校になったのをきっかけに、新潟県見附市初の教育委員会連携型フリースクールの立ち上げに携わるほか、ひとり親支援や大学の外部講師としても活躍中。

じめじめとした梅雨の季節。気温や湿度が急に高くなる日もあり、体調管理が難しい時期ですね。元保育士として働いていた頃も、保護者の方から「熱中症ってもう気をつけた方がいいですか?」という声を耳にすることが多くありました。特に小さなお子さんは体温調節が未熟なため、ちょっとしたことでも体に負担がかかりやすく、注意が必要です。
今回は、元保育士の視点から、子どもたちの特性や保育の現場で行っていた熱中症対策の工夫をご紹介します。
そもそも熱中症って?

熱中症とは、高温多湿の環境や水分不足などによって体温が異常に上がり、うまく体温調節ができないと起こる体調不良のことです。症状は軽いものから重いものまでさまざまで、悪化すると命にかかわる危険もあります。[1]
子どもが熱中症にかかりやすい理由

子どもは大人に比べて、体温調節機能が未熟です。また、身長が低いため地面からの照り返しの熱を受けやすいという特徴もあります。さらに、遊びに夢中になると喉の渇きや暑さに気づきにくく、体調の異変を言葉で伝えるのが難しいことがあります。 そのため、周囲の大人がしっかりと子どもの様子を観察し、こまめな声かけや対応をしてあげることがとても大切です。[1]
保育現場で実践していた熱中症対

気温・湿度を確認して活動内容を調整
その日の天気や気温、湿度を朝からチェックし、活動内容を臨機応変に変えるようにしていました。気温が高い日は外遊びの時間を短くしたり、日陰や屋内での遊びに切り替えたりすることも。
帽子は無理せず、工夫しながら着用を促す
帽子を嫌がる子もいましたが、そんなときは「先生も一緒にかぶろうか」「かっこいいね!」「かわいいね!」と鏡を見せながら声をかけていました。それでも難しい場合は、日陰を選んだり外遊びの時間を短くしたりして臨機応変に対応していました。
水分補給は“のどが渇く前”に
子どもたちは夢中で遊ぶと水分をとるのを忘れがちです。そこで、時間を決めて「水分補給タイム」を設けていました。子どもが喜ぶボトルや飲みやすい容器を使ったり、「乾杯しよう!」と誘って遊びの延長として飲ませるのも一つの工夫です。
子どもの変化に敏感になる
顔が赤い、汗をかきすぎている、元気がないなど、日々のちょっとした変化に気がつけるように意識していました。「なんだかいつもと違うな」と感じたら、無理をさせずに涼しい場所で休ませるようにしていました。
室内でも油断は禁物
屋内であっても気温が高くなることがあります。直射日光が入る窓にはカーテンをし、必要に応じてエアコンや扇風機を活用して室温を調整。こまめな換気も忘れずに行い、快適な環境を整えるようにしていました。
熱中症かな?と思った時の応急対応
✅すぐに涼しい場所に移動し、衣服をゆるめて安静に。
✅冷たいタオルで身体を拭く、首やわきの下などを冷やす。
✅意識があり、水分を飲めるようなら少しずつ摂らせる。
✅呼びかけても反応がない場合は、すぐに医療機関へ連絡を。
おわりに
子どもは大人よりも暑さの影響を受けやすいため、周囲の大人がしっかり見守ることが何よりも大切です。 「遊びに集中していて気づかなかった」「気づいたときには手遅れだった」とならないよう、日頃からできる予防とこまめな声かけを心がけて、安心・安全に夏を過ごしましょう。
参考文献
[1]「みんなで見守り「こどもの熱中症」を防ぎましょう!」(こども家庭庁)(https://www.cfa.go.jp/policies/child-safety-actions/cases/netchusho)を加工して作成
「保育園の熱中症対策8選!予防策・対応方法・室内遊びのアイデアを紹介」(あるふぁのリアル)(https://aruru.alpha-co.com/trivia/rsyFk?page=4#item4653)