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火災警報器とガス警報器の違い

皆さんのご家庭には、火災警報器の設置がお済みでしょうか?設置の有無や位置をあまり気にしない方も多いのではないでしょうか。火災警報器は、2006年6月より賃貸や持ち家に限らず、全国全ての新築住宅への設置が義務化されています。新築以外の住宅でもお住まいの地域の市町村条例によって定められた日から、必ず住宅用火災警報器を取り付ける必要があります。新潟市では、新潟市火災予防条例により、平成23年6月1日からすべての住宅への設置が義務付けられました。

設置場所については、キッチンや寝室、リビングなどへ設置されていることが多いです。
また、ガスを使っているご家庭では、キッチンに火災警報器の他に警報器がついているのを見たことがあるのではないでしょうか。これはガス漏れや一酸化炭素を検知するための警報器です。こちらは条例などで義務化されているものではないので、必ずしもついているものではありません。
こちらのガス警報器には、種類があることをご存知でしたか?

ガスの種類によって警報器の設置位置が違う!?

まず初めに、ご家庭で使用されているガスには「都市ガス」と「プロパンガス」の2種類があります。それぞれ異なった性質を持っているため、警報器の種類が異なります。

都市ガス

地中に埋設されたガス管を通ってガスを各家庭に供給しています。都市ガスは空気よりも軽い性質があるので、警報器は天井に近い位置に設置されています。

プロパンガス

ボンベに充填されたものを各家庭に配送し、そこから供給されています。地域によっては、ボンベハウスから団地へ地中に埋設されたガス管を通って供給しているところもあります。プロパンガスは、空気よりも重い性質があるため、警報器は床に近い位置に設置されています。

どちらのガスも、元々は無色無臭です。
しかし、ガスのニオイといえば、多くの人は玉ねぎや卵が腐ったようなニオイを想像しますよね。
これは、万が一ガス漏れがあった場合、微量なガス漏れでも気付くようにわざとガスにニオイをつけています。
また、都市ガスとプロパンガスの性質から警報機の設置場所はそれぞれ下記の位置に設置されます。

都市ガス用ガス警報器
都市ガスは空気より軽いため、天井にガスが溜まりやすいです。
そのため、燃焼器から水平距離8m以内、警報器の下端が天井面より15〜30cm以内の位置に設置する必要があります。

プロパンガス用ガス警報器
プロパンガスは空気より重いため、床にガスが溜まりやすくなっています。
そのため、燃焼器から水平距離4m以内床面から警報器上端までの高さ30cm以内の位置に設置する必要があります。

ニオイで気付けるのにガス警報器は必要なの?

危険を察知できるようにニオイをつけていますが、ガス漏れが発生している箇所から離れた場所にいる場合やニオイに気づかないこともあります。
また、ガス漏れの他にも燃焼時の空気が足りず、不完全燃焼を起こし一酸化炭素が発生する危険性もあります。
一酸化炭素もガスと同様、無色無臭のため人間では発生に気づくことができません。
一酸化炭素は主に、コンロやストーブなどのガス機器や石油機器の誤った使用方法などにより、燃焼時の酸素が足りなくなり不完全燃焼を起こすことで発生します。
非常に毒性が強く、少量の吸引でも中毒になる危険性があります。
ガス機器も石油機器も正しく使用すれば、安全で快適に使用できるものです。一酸化炭素中毒事故の多くは、誤った使用方法や機器の経年劣化、不十分な換気によるものです。
ガス警報器では、ガス漏れはもちろん一酸化炭素を検知することができます。
さらに火災を検知することもできるので、1台3役の働きがあります。ガスを使用しているご家庭では、ガス警報器の設置がおすすめです。

また、当社で取り扱っているガス警報器は火災の検知方法が「熱感知式」と「煙感知式」の2種類があり、煙式はが警報器に入ると音や音声で火災の発生を知らせ、熱式は警報器の周辺温度が一定の温度に達すると音や音声で火災の発生を知らせます。これらは月々のリース制度※もございます。※リース制度は越後天然ガスの都市ガスをお使いの方のみがご利用いただけます。
万が一警報機がなった場合は、ご使用のガス会社までご連絡をお願い致します。

警報器の定期点検を行いましょう!

火災警報器、ガス警報器どちらも有効期限があります。
警報器には満了期限があり、期限を過ぎると機器本体の劣化によって有事の際に正しく動作しなかったり、誤作動によって警報を発したりする場合があります。
火災警報器の有効期限は10年、ガス警報器の有効期限は5年が目安です。
ご自宅に設置している警報器がこれらの年数に達していたら早めの取り替えをお願いいたします。
設置してから作動したことがなく、設置の必要性を感じない方もいらっしゃいます。何も起こらないことが一番ですが、万が一の備えを行うことで大切なものを守ることができます。
安心安全な暮らしのためにも、警報器を設置して正しく動作するか定期的な点検を行いましょう。

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