'prevention','environment','health','safety','jitan'

ローリングストックで経済的&エコに防災!3.11経験者がおすすめする防災食品リスト

こんにちは!

暮らしに役立つ情報を随時発信!MOA-MOA SHOPです!

今回はこの方から教えていただきます!

2021ミス・アース新潟代表/ライター 

叶多 栞(かのうだ しおり)

環境保全を提言するミスコンテスト「ミス・アース・ジャパン」2021新潟代表・日本大会TOP10。同大会ではフードロスゼロ料理アドバイザーの資格を活かし「野菜を無駄にしない丸ごと料理」を発信。フードロス削減を呼びかけた。エコクッキングイベントや小学生向けのフードロス削減講座なども開催。

人と地球の美しさに貢献できる情報を発信する」というモットーのもと、ライターとして主にSDGsやサステナビリティ・健康に関わる分野の記事を執筆。


皆さんのご自宅では、災害に備えて食料や飲料水の準備・対策をされていますか。
やらなくてはいけないと分かっていても、「今すぐに準備しなくてもいいや」と後回しにしてしまいがちですよね。

しかし、実際に災害が発生した場合、いざという時の準備をしていないと非常に辛い思いをしたり、健康への影響が出たり、最悪の場合は命に関わることもあります。

そこでこの記事では、フードロスゼロ料理アドバイザーであり、東日本大震災を福島県で経験した私が、もしもの時に役に立つ「食糧の備え」について分かりやすくまとめました。

スーパーで気軽に揃えられるものも掲載していますので、今日から準備できる内容になっています。

いざという時の食料・飲料水は1~2週間分の備蓄を

まず考えたいのが、「どのくらいの期間を目安に防災食を準備するか」ということです。内閣府のホームページを確認すると、「約1週間を想定した工夫と備えが必要」と記載されています。※1

具体的には、「3食×7日〜14日分×家族の人数」の食料、飲料水は「1人1日3リットル×7日〜14日分×家族の人数」が目安です。大災害発生時、公的な支援物資はすぐに届かない可能性があります。

特に、広範囲で災害があった場合、被害が大きい地域から優先的に支援される場合が多く、ご自身の住んでいる地域にすぐ支援がくるとは限りません。また、在宅避難を選択すると、物資の補給を受けるのはだいぶ先になることもあります。

さらに、ライフラインの復旧にも1〜2週間ほどかかることもあるため、飲料水も多めに用意しておくと安心です。

実際に、3.11の際も私の住んでいた地域では電気・ガス・水道の全てのライフラインが復活するのに1週間程かかりました。 

省庁だけでも年間20万トンの防災食が廃棄されている?

とはいえ、このようにしっかり備蓄したものの「気づいたら防災食の賞味期限が切れていて、フードロスをせざるを得なかった」という経験はありませんか。捨ててしまうのは、お財布にも環境にも負担がかかり、非常にもったいない状況ですよね。

ちなみに、防災食を用意しているのはご家庭だけではありません。自治体など公的機関にも備蓄があります。

しかし、実際に全府省庁で蓄えている100万食のうち、年間約20万食が賞味期限切れによる廃棄処分の対象になっているのだとか。※2

各ご家庭の廃棄量も考えると、非常食だけで膨大な量のフードロスが発生している状況なのです。

ローリングストックのすすめとメリット

このような、ご家庭での期限切れによる防災食の廃棄や、お財布の「もったいない」を防ぐ対策として有効なのが、一般的に広まりつつある備蓄方法「ローリングストック」です。

これは、普段食べている食品を多めに買い足しておき、賞味期限が近いものから消費、食べた分を買い足していく方法です。

ローリングストックのメリット

・食品の量や賞味期限を自然に把握できるので、管理がラク
・特別なものを用意しなくていいので手軽にできる
・災害時でも慣れた食生活を送れる

日々の生活の中で購入、消費、管理ができるので、賞味期限切れによるフードロスや無駄を防ぐことができます。

また、お子さんやお年寄りなど様々な年齢の方が家族にいらっしゃる場合、災害時にもいつも通りの食品を食べられることは大きな安心感につながります。

ローリングストックしておくべき食品3選

ここからは、お財布にも地球にも優しい、賢い備蓄方法「ローリングストック」で用意すべき具体的な食品を確認していきましょう。

バラエティに富んだ主食

主食は、お米だけではなく麺類、シリアルなど様々な種類のものをローリングストックしておくと良いでしょう。

災害時、毎日同じメニューや主食だと飽きて心まで疲れてしまうだけではなく、栄養が偏り体調を崩してしまう原因となることもあります。

実際に私が被災した際、お米だけではなくパスタやパンを口にした時はとても嬉しかったですし、体調を崩すことなく過ごすことができました。様々な種類の食品を備蓄しておいて良かった経験があります。

特におすすめの主食は「オートミール」。栄養価が高く、日常だけではなく、災害時にも積極的に摂りたい食物繊維やビタミンが入っています。インスタントのスープに入れるだけでリゾットのようになるので調理の手間もかかりません。ぜひ取り入れてみてくださいね。

温めなくてもおいしく食べられる、レトルト食品や缶詰

袋や缶を開ければそのまま食べられるレトルト食品も用意しておきましょう。

災害時にガスや電気を使えるとは限らないですし、準備したカセットボンベもむやみに使用せずに済みます。

実際に我が家では、普段からスーパーで購入しているこのようなレトルト食品をローリングストックしています。

・おかゆ(味の素KK おかゆ 白がゆ|商品
・カレー(エー·ラベル あたためなくてもおいしいカレー 中辛 |永谷園
・魚(健康シリーズ(パウチ) | はごろもフーズ
・果物(Dole(ドールジャパン)| 加工食品

日常でも忙しいタイミングに役立ちますし、おかゆなどは風邪や体調不良の際にも使用できるので便利です。

また、サバやツナ、豆のパウチや缶詰などタンパク質が摂れるレトルト食品の準備も忘れずに行いましょう。

お菓子や飴などの嗜好品

お菓子や飴は手軽にエネルギーを補給できるため災害時にも向いています。

また、災害時に甘いおやつを食べることで、ストレスを緩和する効果が期待できるのもメリットの一つです。

実際に、独立行政法人農畜産業振興機構のHPには「東日本大震災の時に心をほっとさせたのは甘いものだった」との声が掲載されています。※3

お菓子をローリングストックしにくい場合は、長期保存ができるタイプのお菓子がおすすめです。
よくスーパーで見かけるお菓子も、災害備蓄用として保管期限が長いものが発売されています。

KOIKEYA LONG LIFE SNACK|湖池屋
厚焼きたべっ子どうぶつ – IZAMESHI
備蓄おやつ チョコようかん | 無印良品

長期保存する際は、クリスマスなどのイベントに合わせて年に一回お菓子を開けるなど、管理するリズムを作ると良いでしょう。

ローリングストックで賢く防災をして、お財布・食品のもったいないをなくそう!

この記事では、防災食品の必要性や準備するべき量、具体的な対策まで幅広く紹介しました。

もしもに備えて1週間分以上の食糧を用意することが推奨されてる一方で、賞味期限切れによって膨大な量の非常食がフードロスされている現状もあります。

ローリングストック法や具体的な食品例なども参考にして、お財布や食品のもったいないをなくし、賢く、エコに防災対策を始めてみてくださいね。

参考記事:
※1 できることから始めよう!防災対策 第3回‐内閣府防災情報のページ
※2 防災備蓄品の廃棄によるフードロスを削減する方法!自治体や企業の取り組みとは?
※3 震災時、ココロをほっとさせた「甘いもの」

記事をシェアする