がんばりすぎない子育てコラムvol.5「気持ちが楽になるイヤイヤ期のこどもとの接し方」
子育てを経験したことがある人も、そうでない人も一度は聞いたことがある「イヤイヤ期」という言葉。
文字通り、こどもが「イヤイヤ」と言って泣いたり怒ったり癇癪(かんしゃく)を起こします。わたし自身もイヤイヤ期のこどもと向き合うのはとても大変だったので、印象深く記憶に残っています。
今回はわたしが行った、「お互いに気持ちが楽になるイヤイヤ期のこどもとの接し方」をお伝えしていきます!
イヤイヤ期ってなに?
自分の要求が通らないと「イヤ!」と激しく拒否し、泣いたり怒ったりします。こどもが自分の気持ちを表現する力や言葉の発達が追いつくまでの成長過程で起こるものです。自己主張が強くなる1歳後半頃から始まり、3歳~4歳頃には落ち着いてくると言われています。
イヤイヤ期のなにが大変なの?
何をするにも「イヤ」と言い、行動を拒否するのでとにかく物事が進みません。こどもが疲れている時や眠い時はもちろん、機嫌が良い時でも急に気が変わることが多いため、その対応をする大人は精神的にも体力的にも疲弊してしまいます。わたしが特に大変だと感じた点について、いくつかお伝えします。
要求が理不尽
「ドーナツの穴のところがほしい」や、「半袖の袖が手首までほしい」といった要求。さらには、牛乳が飲みたいと言ったから用意したのに「なんで牛乳なの!!リンゴジュースって言ったでしょ!!」と言い、その度に泣き喚いていました。とにかく要求が理不尽なことが多く、それに対応するのが大変でした。
手伝われるのがイヤ
服を着る、靴を履く、食事をするなどの作業をひとりでやりたがります。しかし、まだ上手にできないため、大人が見かねて手伝いますが、それは逆効果です。ひとりで挑戦し、やりきりたい気持ちが強いため、手伝うと気分を害してしまい、作業を最初からやり直さないと気が済まないことが多々ありました。
場所に関係なく寝転がって大泣き
スーパーで寝転がって駄々をこねているこどもを見かけますが、まさか自分がその経験をするとは思いませんでした。他にも、お風呂上りの脱衣所や公園の砂場など、気に入らないことがあれば場所に関係なく、寝転がって泣き喚いていました。泣き止まないわが子と、そんな状況にいるわたしに向けられる視線もあり、精神的にも心苦しく感じました。
実践したこと
理不尽な要求に真正面から向き合っていくと、大人も疲弊してしまいます。わたしが実践した、お互いに気持ちが楽になるイヤイヤ期のこどもへの接し方をお伝えします。
動画を撮る
こどもが泣き喚いているときにカメラを向け、画面越しにその状況を見ていました。撮影しながら見ていると、まるで自分ではなく第三者が見ているような錯覚が起こり、冷静でいられるのです。また、こどもが落ち着いたときにその映像を見せて、その時の気持ちを聞き出す材料としても活用していました。
手伝わずに待つ
着替えや食事のときなど、つい手伝ってしまいがちですが、こどもから助けを求められるまで、気持ちをぐっとこらえて見守ることを心掛けました。そうすることでこどもは集中できるようになり、わたしも「待つ」ことに段々と慣れていきました。
普通は通用しないと心得る
ごはんの前に果物を食べたがったり、靴下の柄を揃えなかったり、お風呂に入りたくないと言ったり。大人が思う「普通」は通用しません。対立してお互いが嫌な気持ちになるくらいなら、時には潔くこどもの要求を受け入れることも大切です。要求が通ることでこどもも安心し、お互いに笑顔で過ごせましたよ。
キャラクターになりきる
わたし以外の「モノ」の言うことを聞いてくれる時期があったので、好きなキャラクターや、お気に入りのアイテム、好きな食べ物になりきって支度をサポートしました。ポイントは、決して上から目線にならず、演技に徹すること。気に入ってもらえれば、また呼んでもらえ、こどもが笑顔になり支度もスムーズに進められましたよ。
まとめ
イヤイヤ期のこどもを相手にするのは本当に大変ですよね。しかし、イヤイヤ期の特性や解決策を理解して接していれば、少しは心にゆとりがもてると思います。わたしが一番大事にしていたことは、わたし自身が疲れないようにすること。100%の気持ちで向き合わず、50%くらいの気持ちで聞いて接していました。こどもの気持ちに共感するのも、代弁するのも、時には感情がこもっていなくて良いのです!
心が滅入ることもありましたが、いつかは「いいよ」と言ってくれる日が来るので、がんばり過ぎずに乗り越えていきましょう。