がんばりすぎない子育てコラムvol.3「離乳食は手間抜きでいい」
「離乳食は手作りしよう」と、意気込んで頑張りすぎて大変だったな…という記憶が残る1人目の子育て。その経験を踏まえ、2人目の離乳食作りは手間を省くことを覚え、気持ちに余裕を持っていました。
いま離乳食を作っている人やこれから作る人へ。実践したら楽になる「離乳食作りの上手な手間の省き方」についてお伝えしたいと思います!
離乳食ってなぁに?
赤ちゃんは成長するにつれて、母乳やミルクだけでは十分な栄養素を摂ることができません。そのため栄養素を補うために食事を摂る必要があります。「離乳食」とは、幼児食に移行する期間の赤ちゃんの月齢に合わせた食事を言います。
始める時期はいつ頃?
では、離乳食が必要になってくるのは、いつからなのでしょうか。
赤ちゃんが食事をしている人を興味深そうにじっと見つめ、自然と自分の口をもぐもぐ動かしていたら、食べることに興味を持ち始めているサインです。
わたしはこのサインを見て、生後5~6ヵ月から始めました。
離乳食を与えるのが大変な理由
なぜ、離乳食を与えることが大変なのでしょうか?
わたしが特に大変だったと感じた点について、いくつかお伝えします。
作るのが大変
まずは月齢に合わせて、食べられる食材や量を調べることから始まります。そして、歯が生えそろっていない赤ちゃんには、歯茎ですりつぶせる硬さに茹で、茹でたものを裏ごし器やブレンダーでペースト状にします。歯が生えてきたら、口に入る大きさに細かくカットし柔らかくする必要があります。少量しか食べないのに工程が多いため、単純に調理に時間が掛かります。
料理中も赤ちゃんから目が離せない
食材を歯茎ですりつぶせる柔らかさにするには、長時間煮込み、食材の柔らかさ加減を確認する必要があり、なかなかその場を離れられない状況が多くあります。しかし、離乳食を食べる時期の赤ちゃんは、動きが活発になって目が離せないこともしばしば。さらには、赤ちゃんの機嫌次第では作る手も止まります。工程が多いのに、何度も作業が中断されてしまうため、負担が掛かって大変なのです。
作っても食べてくれない
手間暇かけて作った離乳食を、口に運んでもプイッと顔を背けられ、食べることを拒否されるのも珍しくありません。初めて見る食材や、以前食べておいしくなかったものは食べてもらえないことが多くありました。同時に触ることにも興味を持ち始める時期のため、目を離した隙に納豆やバナナを顔中に塗っていたときや、盛大にまき散らされた離乳食を見たときは、なんとも言えない感情になりましたね(笑)
実践したこと
大変だった1人目の離乳食づくりから学んだことを活かして、2人目は「手間を省くこと」を覚えたおかげで、調理工程も気持ちも楽になりました。それでは、わたしが実践したことをお伝えしていきます。
ベビーフードを上手く活用する
ベビーフードを活用したら、作る手間が減って気持ちに余裕が生まれました。何よりおいしそうに食べるわが子を見て、早く活用すればよかったと思いました。そのまま活用することに気が引けるなら、おかゆやうどんに足したり、仕上げの味付けに混ぜたりすれば準備も簡単で済み、レパートリーも広がるのでおすすめですよ。自分であげられる食材には限りがあるので、上手に活用してみてください。
普段の料理を取り分ける
普段の料理を作っているついでに取り分けて、離乳食を一品作っていました。味付け前の煮物を取り分けて、赤ちゃん用の薄味の煮物に。また、大人用のカレーの具を煮込んだあと、カレールーを入れる前の食材を取り分けて、薄味のコンソメを足してスープにするなどして、「取り分け離乳食」を上手く活用。大人の食事を作りながら、同時に離乳食も作れるので時短にもなりますよ。
炊飯器を活用する
鍋で煮込むと、火加減の調節や吹きこぼれしないかを見る必要があり、その場を離れられないことがあります。そのため野菜やおかゆなどは炊飯器を使って調理していました。スイッチを押すだけで柔らかくなるため、火加減の調節や吹きこぼれる心配がなく、調理中付きっきりになることがありません。さらに、別のことが同時に行えるので時短にもなります。
冷凍してストックしておく
1食分を小分けの保存容器や保存袋、蓋つきの製氷皿に入れ、一度に多めの量を作って冷凍保存していました。小分けにすることで持ち運べるので、外出先でも食べる分だけ加熱して与えられます。毎回作らなくても良いので、冷凍ストックがあることが心の余裕に繋がりました。
赤ちゃんと一緒に食べる
赤ちゃんに一方的に食事をあげていると、咀嚼の間が暇になり、食事のスピードが遅く感じます。反対に、赤ちゃんの食事が終わって自分の食事をしていると、赤ちゃんの動きが気になり早食いに。なので2人目からわたしは、赤ちゃんと一緒に食べていましたよ。そうすることでお互いにゆっくりと食べられるので、コミュニケーションを取りながら食事ができ、食べる楽しさが自然と子供へ伝わります。
まとめ
「離乳食は手作りが当たり前」、「赤ちゃんの口に入るものは絶対に手作りしたい!」という自分で作った謎ルールに縛られて、自分で自分を苦しめていた1人目の離乳食作り。
離乳食作りは、月齢ごとに食べられる食材の下調べから始まり、メニュー決め、買い物、調理…と完成するまでにたくさんの工程がありますよね。赤ちゃんのお世話は離乳食を作ることだけではありません。手間を省けるところや時短できるところを探して、上手に進めていきましょう。たとえ満足いく食事が用意できなくても、果物やおやつで代用すればいいだけ!なんの後ろめたさも感じなくていいとわたしは思います。
大事なのは、いかに手間を省いて楽をし、気持ちに余裕を持って一緒に楽しい食事をすることだと思います。