がんばりすぎない子育てコラムvol.2「産後の心の整え方」
出産後は慣れない育児が始まって、疲れが出始める頃です。よくわからないけどイライラしたり、気分の浮き沈みが激しかったりしていませんか?1人目を出産したばかりのわたしも、出産後の気持ちは不安定で、その原因は自分でもわからず戸惑っていました。
「産後うつ」や「産後クライシス」、「マタニティブルー」という言葉があるように、出産後の母親のメンタルは不安定です。今回は産後のメンタルケアについてお伝えしていきます!
なぜ産後のメンタルは不安定なのか
出産直後は大きくなった子宮が元の大きさに戻ろうと、体は急激に変化し、それに伴って女性ホルモンの量は激減していきます。ホルモンバランスが崩れると、自律神経に影響が出ると言われていて、この変化が出産直後の心と体に大きな影響を及ぼします。
わたしが経験した産後のメンタルの特徴
では、産後はどのような特徴があるのでしょうか。人によって症状は様々ですが、今回はわたしの経験を踏まえてお伝えしていきます。
些細なことで涙が出る
壮絶な出産を乗り越えて、休む間もなく育児が始まります。わたしは「しっかりやらなくちゃ」と気を張っていました。さらに睡眠不足が重なり、肉体的にも精神的にも余裕がなくなりました。そんな中、優しい言葉を掛けられたり、悪気のない言葉を聞いたときなどに、些細なことで涙が出ることがありました。
イライラしやすい
赤ちゃんのお世話に慣れている家族の元へ里帰りをし、恵まれた環境で始まった育児。家族の手厚いサポートを受けた数ヵ月後、夫と赤ちゃん3人での生活が始まり、お世話に慣れていない夫の行動にイライラすることが多くありました。
極度の不安を感じる
我が子を見たときに、「これから病気やけがもなく立派に育てられるのだろうか」という漠然とした不安を持ち、他の赤ちゃんとの成長を比べてしまい、ついつい「標準的な成長スピード」をインターネットで検索しては、心配ばかりしていました。特に、はじめての子育ては比較できる経験がないため、不安に思うことが多くありました。
対処法
1人目を出産してわかったことや気が付いたことがたくさんありました。2人目を出産するときはそれを理解できていたので、気持ちに余裕を持つことができました。きっとあなたも、対処法を知っているだけで気持ちが楽になりますよ。わたしが心を穏やかに保つために実践したことをお伝えしていきます!
十分な睡眠をとる
睡眠不足が続くと、注意力が低下し正しい判断ができなくなります。普段はなんでもないことも、気持ちに余裕がない状態だとイライラしてしまいがち。心と体の健康を保つためにも、周りに協力してもらって十分な睡眠をとることを心がけていましたよ。産後の睡眠不足の乗り越え方についてはこちらをご覧ください。
ひとり時間を確保する
24時間赤ちゃんのお世話をしていると、ほとんど自分の身なりに気を使わなくなり、ふと鏡に映る自分の姿に絶句したこともありました(笑)赤ちゃんに付きっきりでお世話をすると気持ちも塞ぎ込んでしまうので、気晴らしにメイクやおしゃれをして出掛けたり、美味しいものを好きなだけ食べたり、時には気分転換になれるひとり時間を楽しむようにしましょう。
同じ境遇の人や先輩ママに話を聞いてもらう
子育てを経験している人に、今の自分の悩みを話して対処方法を聞いて共感してもらうだけで前向きな気持ちになります。「わたしだけじゃない」のだと、自然と心も軽くなりました。最後には笑い話になって、悩んでいたことが小さく感じることがありましたよ。
夫や身近な人と、不安を共有する
不安な気持ちを夫へ具体的に伝え、それに対しての対策をふたりで決めてから2人目の出産に挑みました。そうすると、気掛かりに思っていたことが払拭され、穏やかな気持ちで過ごせました。自分の中に溜め込まずに、夫や身近な人に話をして共有することはとても大切だと感じました。
まとめ
渦中にいる時は、気持ちの浮き沈みが激しいことの原因がわからずに戸惑っていました。ですが、振り返ってみれば、母親自身が悪いのではなくホルモンバランスの崩れから来る、ごく自然な現象だったのだなと感じます。それを自分自身の中で理解していれば気持ちが楽になります。
生活サイクルが整って、お世話に慣れてくる頃には自然と気分の変化も無くなっていくものです。
不安なことは身近な人と共有し、時には赤ちゃんのお世話から離れて、気分転換になる時間を過ごしながら無理をせずに乗り越えていきましょう。これは決して珍しいことではありませんよ。