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【コラム】フードロスを減らそう!エシカル消費でつなぐ地球のミライ

こんにちは!

暮らしに役立つ情報を随時発信!MOA-MOA SHOPです!

今回はこの方から教えていただきます!

2021ミス・アース新潟代表/ライター

叶多 栞

環境保全を提言するミスコンテスト「ミス・アース・ジャパン」2021新潟代表・日本大会TOP10。
同大会ではフードロスゼロ料理アドバイザーの資格を活かし「野菜を無駄にしない丸ごと料理」を発信。フードロス削減を呼びかけた。
エコクッキングイベントや小学生向けのフードロス削減講座なども開催。

人と地球の美しさに貢献できる情報を発信する」というモットーのもと、ライターとして主にSDGsやサステナビリティ・健康に関わる分野の記事を執筆。

血糖値や料理を題材にしたお役立ち記事が並ぶInstagramも人気。

エシカル消費とは?

SDGsや環境問題に関わる言葉として、近年よく聞かれるようになった「エシカル消費」。

「エシカル消費」を直訳すると「倫理的な消費」です。もう少し分かりやすくすると、モノを購入する際「自分にとってどれだけメリットがあるか」という視点だけで選ぶのではなく、「環境や生産者など、周囲へどれだけ配慮しているか」という視点も持ち、消費するということです。

例えば、レジ袋ではなくマイバックを持参する、修理して永く使うという視点でモノを選ぶ、地場産の野菜を選ぶ等が挙げられます。

エシカル消費のメリット

エシカル消費は、社会・人・環境や住んでいる地域、さらには自分自身にも以下のような恩恵をもたらします。

●環境

水質汚染や資源の使いすぎなどによる環境破壊を止める

フードロス問題の解決に繋がる

●人や社会

低賃金・児童労働などの問題の解決に繋がる

●地域

地域経済が循環する

行政サービスや公共施設の増加に繋がる

●自分自身

買い替えのコスト削減になる

品質にこだわって消費することで、生活の質が上がる

無駄になる食べ物やパッケージのゴミが減り、家事もラクになる

例えば、先進国で人気のファストファションブランドの商品が作られていたバングラデシュの縫製工場では、安全基準を満たしていないことが原因で工場が崩壊、多くの生産者が犠牲になったという事件がありました。

一人ひとりの消費行動が「エシカル」に変わり、人や環境に配慮していない商品は売れにくくなれば、企業は生産体制を見直さなければならなくなります。その結果このような事故は起こりにくくなると言えます。

また、日常生活では、安いものを購入して壊れてしまい、結局すぐに買い替えることになったという経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。最初から永く使えるものを選べば、買い替えのコストもかからず、ゴミになるものも減らすことができるのです。

私たちにできる食のエシカル消費3例

エシカル消費とは、製品の製造から処分までの過程にも配慮しながら商品を選択・消費することであり、周囲や自分自身にも様々なメリットがあるいうことを確認してきました。

ここからは、実際に私たちがどのような「エシカル消費」ができるのか、具体的に確認していきましょう!

エシカル消費にはファッションや日用品、電力など様々な観点がありますが、ここではフードロスゼロ料理アドバイザーの資格を持つ私が、「食とエシカル消費」について具体例を3つ紹介します!

フードロスを削減する

私たちができる食のエシカル消費としてまず挙げられるのは、まだ食べられる食品が捨てられてしまう、「フードロス」を減らすことです。

フードロスが発生することで食糧廃棄量が増加する上に、生産者が作ったものを捨てることになり、「環境」と「地域」の配慮に欠けた行動になってしまいます。

フードロスを減らすためにできること

・食べ残しをしない

・野菜の食べられる部分を残さず食べる

・冷蔵庫の中身をチェックしてから買い物に行く

・買い物の際、すぐに食べる場合は手前から取る

特に、購入後すぐに食べる場合に、棚の手前にある商品を選ぶことは「てまえどり」として環境省が呼びかけています。
コンビニで以下のようなポップを目にしたことがある方も多いのではないでしょうか。

画像引用:小売店舗で消費者に「てまえどり」を呼びかけます | 報道発表資料 | 環境省

普段料理をされない方でも実践しやすいものですので、ぜひコンビニやスーパーで食品を購入する際には意識してみてくださいね。
フードロスをしないレシピを知りたい方はこちらの記事もチェック!>>

地域で作られているものを選ぶ【地産地消】

地元で採れた野菜や海産物、肉などを積極的に購入する「地産地消」を行うことも、エシカル消費と言えます。

地産地消では輸送のためのエネルギーを削減できるため、環境への負荷も軽減されます。さらには地域経済の循環になるなど地域活性化にも効果的。また、私たち消費者側にも新鮮な農産物を手に入れやすく、美味しさや安さに繋がりやすいというメリットもあります。

近所のスーパーの「地場野菜コーナー」や、マルシェや直売所などを探してみてくださいね。また、地域の食材を使ったメニューがある地元飲食店を利用するのもおすすめです。

フェアトレードの食品を選ぶ

チョコレートやコーヒーなどの輸入食品を選ぶ際には、「フェアトレード認証マーク」がついた商品を手に取ってみてください。

画像引用:フェアトレードミニ講座|フェアトレードとは?|fairtrade japan|公式サイト

フェアトレード(公正・公平な貿易)とは、発展途上国で生産されている原料などを、適正な価格で取引することです。

現状、日本を含む先進国では、途上国で生産された食品や製品が、驚くほど安い価格で販売されていることがあります。その安さを生み出すために、正当な対価が生産者に支払われていなかったり、生産性を上げるために必要以上の農薬が使用され環境や生産者の健康に害を及ぼしたりといった事態が起こっているのも事実。

一方、フェアトレード認証マークがついた商品は、生産者の安全や適正な賃金が、国際フェアトレードラベル機構(Fairtrade International)が定めた基準で守られている事を証明しています。

フェアトレード認証の食品で多いのはコーヒーやチョコレートですが、その他にも、スパイス、オイル、果物、ワインなども認証が増えています。ぜひ探してみてくださいね!

まとめ

この記事では、私たちができる「食のエシカル消費」の具体例を中心に紹介しました。

買い物は投票」と言われるように、私たちがエシカル消費を意識した商品を選び、消費することは、様々な面に配慮しながら商品を製造している会社や社会全体を応援することに繋がります。そして、環境・人権問題を引き起こしている仕組み自体が変わっていくきっかけになり得るのです。

一人一人の小さな一歩で、現状が大きく変わります。まずは、記事内で紹介した「フードロスをしない・地産地消をする・フェアトレードの食品を選ぶ」、この中からできることをぜひ実践してみてくださいね!

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