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【コラム】二度おいしい『リボベジ』でエコ&食費節約!再生栽培できる野菜や注意点も解説

こんにちは!

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今回はこの方から教えていただきます!

2021ミス・アース新潟代表/ライター

叶多 栞

環境保全を提言するミスコンテスト「ミス・アース・ジャパン」2021新潟代表・日本大会TOP10。
同大会ではフードロスゼロ料理アドバイザーの資格を活かし「野菜を無駄にしない丸ごと料理」を発信。フードロス削減を呼びかけた。
エコクッキングイベントや小学生向けのフードロス削減講座なども開催。

人と地球の美しさに貢献できる情報を発信する」というモットーのもと、ライターとして主にSDGsやサステナビリティ・健康に関わる分野の記事を執筆。

リボベジ(リボーンベジタブル)とは?

リボべジとは『リボーンベジタブル』の略で、『再生野菜』という意味です。
野菜の切れ端であるヘタや根元部分などを水につけて、栽培・再成長させることを指します。

準備するものは水を張れる小さな容器と水、そして野菜の切れ端のみ!

手軽にキッチン栽培が楽しめる上に、調理で使用した野菜くずが活用できるので経済的、キッチンの小さなスペースで始められるなどメリットもたっぷり。

サスティナブルやエコ、近年話題になっているSDGsの観点からも注目が集まっています。

リボベジのメリット

リボベジをすることで得られるメリットは大きく3つあります。それぞれ確認していきましょう。

節約になり、食費が浮く

近年、電力や食料品など、生活にとって欠かせないものやサービスの値上げが話題になっていますね。

ちなみに新潟市によると、家庭で消費するものの値段の値動きを見る『消費者物価指数 [1] 』は、2022年度は前年より2.7%上昇しているのだとか(生鮮食品を除く)。 [2] [3]これは、消費税率引き上げの影響があった期間をのぞくと、40年ぶりの上昇率です。

このような中、出費はなるべく控えたいもの。リボベジでは、高騰しがちな野菜を再成長させ、料理に活用できるので家計に大きなメリットをもたらすのではないでしょうか。

※リボベジで収穫した野菜は、販売されているものと比較すると衛生管理が十分ではないため、できるだけ加熱して食べましょう。

生ごみが減ってエコ

本来捨てられるはずだった野菜のヘタや根などを活用すれば、生ごみも減り、エコにも貢献していると言えます。

また、古くなってしまった野菜も、食べることは難しくともリボべジには活用できる場合も。

一人一日、ごはん茶碗一杯分、まだ食べられる食品を捨てていると言われる『食品ロス問題』の解決にもつながるかもしれません。

野菜の皮や茎も丸ごとおいしく食べられる!

今日の料理から使える、野菜の食べられる部分を増やす方法はこちら>>

お子さまの自由研究にも最適

「今年のテーマ、何にしよう…」

子どもだけではなく、親も頭を抱えることの多い夏休みの自由研究。
リボベジは、そんな自由研究のテーマとしても最適です。

畑などに行かずとも自宅で取り組めますし、捨てられる部分から再生させるということでSDGsの視点も学べます。
また、リボベジは数日で成長の変化を感じられることも多いので、飽きずに興味を持って取り組みやすいのもポイントです。
あわよくば、野菜が苦手なお子様の克服にもつながるかもしれません…!

おしゃれでSNS映えする

室内やキッチンのちょっとしたスペースで栽培できるので、癒しのグリーンとして目と心を楽しませてくれます。複数の野菜をリボベジしたり、容器をガラスやおしゃれな食器などに変えたりするだけであっという間に『映え』の完成!

実際にInstagramで『#リボベジ』と検索してみると約1.8万件(2023年2月現在)のおしゃれな投稿がズラリと並んでいますよ。

リボベジのデメリット・注意点

リボベジは、節約やエコになり、お子さまの自由研究やおしゃれなインテリアとしても活用できるというメリットを確認してきました。

一方で、以下のようなデメリットもあります。リボベジを始める前に確認しておきましょう。

水を変えないと腐る可能性がある

気軽に水のみで再生栽培を行えますが、雑菌が繁殖しやすいため毎日の水替えは必須です。放っておくと知らずに腐ってしまう可能性があります。

また、野菜の切れ端全体を水に浸けてしまうと、野菜の細胞が呼吸できなくなり、腐る原因に。
切り口部分がギリギリ水に浸る程度がベストです。 少ない水で育てるので、毎日しっかり水の状態を確認しましょう。

リボベジできない野菜もある

根や葉がない野菜はリボベジができません。例えば、きゅうり、さやえんどう、オクラなどです。

また、豆苗は再生栽培できるイメージをお持ちの方が多いかと思いますが、それ以外のスプラウト類(ブロッコリースプラウトや、カイワレ大根など)は再生栽培ができません!

豆苗の場合は成長に必要な養分が根元のほうにありますが、その他のスプラウト類は葉のほうにあるため、葉っぱをカットしてしまうと成長できなくなってしまうのだとか。

「やってみたけど全く成長しない…」とならないよう、事前にリボベジできない野菜を把握しておきましょう

育てるのに時間がかかることも

リボべジでは、1〜2週間で収穫できることが多いものの、部屋の温度や日の当たり具合、湿度などによっては栽培に時間がかかることもあります。
また、根元や葉が柔らかい野菜(せりや三つ葉など)は成長しにくい場合もあるのだとか。気長に成長を待ちましょう。

リボベジできる野菜 おすすめ3選

ここからは、実際にどのような野菜がリボベジに向いているか確認していきましょう。私が実際に育てた写真も掲載していますのでぜひ参考にしてみてくださいね。

リボベジできる野菜① 人参

まずは、ご家庭での料理に使われることの多い人参です。人参のリボベジは、根の部分ではなく、ヘタから葉を伸ばして収穫します。2〜3㎝ほどの厚みで切ったヘタ部分を水を張った容器に切り口を下にして入れ、毎日水を交換しながら育てていきましょう。水量は切り口が浸る程度がベストです。あまり水を入れすぎると腐る原因になるので注意してくださいね。

数日で葉が伸び始め、2週間ほどで十分な長さになります。以下の投稿は、私が実際に人参のリボベジを行った際の様子です。

緑色の葉が何本も生えてくるのが可愛らしく、リビングにあるだけでも癒されます。冬場だったため、約3〜4週間ほどかかりましたが、大きく成長しました。

リボベジできる野菜② ネギ

続いて紹介するのは、みそ汁の具材に活用することが多いネギ。ネギは成長スピードが早く、他の野菜よりも多く収穫できるためコスパ面では非常におすすめです。

根元から5cmくらいの長さに切ったものを使い、根元を下にして、容器に挿します。根が浸かる程度水を張ったら、毎日水を交換して管理。3~5日ほどで上の部分が伸びてきます!

ちなみに、成長すると倒れやすくなるため、ジャムの空き瓶など口が狭く縦長の容器がおすすめです。何本か同時にリボベジを行いたい場合は、輪ゴムなどで束ねると倒れにくくなります。

リボベジできる野菜③ キャベツ

畑で育つイメージが強いキャベツですが、キッチンでの再生栽培もできます。活用するのは、キャベツの芯。芯の上の部分だけ葉の根元を少し残して、5mm〜1cmほど水を張った容器に入れます。水に浸かる部分はしっかり葉を取り除くと、根が腐りにくくなりますよ。

葉がしっかりとしている分、成長のスピードは遅めです。しっかりと日光に当ててあげることが成功させるためのポイントですので、春や夏の期間のリボベジに向いています。

まとめ:おしゃれなリボベジで節約&エコを始めよう!

この記事では、野菜の切れ端を余すことなく活用できる再生栽培『リボベジ』について紹介しました。リボベジは、毎日管理をすることでしっかりと成長し、食費や家事の負担を軽くしてくれたり、SNSや自由研究に活用できたりと様々なメリットがあります。興味を持った方はぜひ、にんじんやネギ、キャベツなど身近な野菜から試してみてくださいね。

参考記事:(全て2023年2月閲覧)

統計局ホームページ/消費者物価指数(CPI)

https://www.stat.go.jp/data/cpi/#:~:text=%E6%B6%88%E8%B2%BB%E8%80%85%E7%89%A9%E4%BE%A1%E6%8C%87%E6%95%B0%E3%81%AF,%E6%AF%8E%E6%9C%88%E4%BD%9C%E6%88%90%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%84%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82

去年の新潟市の消費者物価指数 生鮮食品除き2.7%上昇

https://www3.nhk.or.jp/lnews/niigata/20230206/1030024231.html

統計局ホームページ/消費者物価指数(CPI)

https://www.stat.go.jp/data/cpi/#:~:text=%E6%B6%88%E8%B2%BB%E8%80%85%E7%89%A9%E4%BE%A1%E6%8C%87%E6%95%B0%E3%81%AF,%E6%AF%8E%E6%9C%88%E4%BD%9C%E6%88%90%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%84%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82

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