【コラム】我が家は本当に大丈夫?日常生活からできる水害の備え
全国的に多発する水害
日本では、毎年のように大雨や台風により、例年1ヶ月で降るべきはずの雨が、短時間で降ってしまう事がよく見受けられます。
近年の水防技術の進歩により、はるか昔に比べれば、水害の規模は小さくなっているようにも思いますが、河川の急激な増水により、土砂災害、洪水、浸水などが起こり、毎年水害による被害が一定数あります。
人的被害もあれば、物損被害も。水害に遭遇すると、一個人では想定もできない事態に巻き込まれるかもしれません。
あなたが愛する土地や人、そしてあなたを水害から守っていくにはどうすればいいのでしょうか?
日常生活からしっかり対策を取って行きましょう。
いまからでもできる水害への備えとは
いまからでもできる水害への備えは、以下の3点から始めるとよいでしょう。
1.自分が居住している場所のハザードマップを再確認する。
ハザードマップは、地域の水害リスクと水害時の避難に関する情報を住民に提供するツールです。
自分が居住している地域はどの河川からどんな影響を受けるのか災害想定が記載されています。
災害想定影響範囲を確認しながら、浸水想定地域を通らず、避難できるルートを予め想定しておくと慌てずに済みます。
普段目にする機会は少ないと思いますが、一つの情報としてしっかり把握しておきましょう。
2.非常用持ち出し品と避難所で生活するためのセットを用意
最小限の持ち出し品は予め用意しておくと、良いでしょう。
地震などの別の災害にも対応できます。
また、持ち出し品に決まりはありません。家族構成と避難生活が長期に渡る事を想定し、物資が届くまでの間、ストレスなく生活できるようなものを選定しておきましょう。
常備薬や生理用品が必要な方はチェックしておいてください。
3.インフラの停止に備える
水害の被害事態は少ない場合でも、暴風雨や暴風でインフラの供給停止が起こる事は想定しておかなければなりません。
例えば、下水道では大雨で下水道の水位が上がってしまうとトイレ・台所・お風呂などから水を流しても、大雨で下水道がいっぱいになってしまっており、排水が必要な水は使用不可となります。
飲料水は使用できますので、緊急用トイレを設ける必要があります。
また、停電に備える事も重要です。
暴風雨で送電線が切断されたり、自宅の電気コンセントが浸水して漏電ブレーカーが作動して電気が使用不可になってしまう場合があります。
浸水がなくなり、安全が確認できるまで電気は使用不可になりますので、カセットコンロやモバイルバッテリーなど準備が必要です。
災害情報をいち早くキャッチするためにも、ラジオやスマートフォン、携帯電話など情報端末の準備も欠かせません。
まとめ
水害のみならず、災害に対する備えの考え方は基本的に同じです。
被災時という特殊な状況をいかに生き抜き、避難時には物資が届くまでの間、非日常をできる限りストレスなく乗り切る事が重要です。
災害のニュースを観ながら、災害は他人事と捉えず、自分の防災対策を見直してみてはいかがでしょうか?