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【自由研究】水と油が混ざり合う!?乳化の実験

混ざり合わない水と油

みなさんは「水と油」ということわざを知っていますか? 
水と油は相性が悪いものの例えとしてよく使われています。
このように混ざり合わず相性が悪い水と油ですが、ある条件を満たすと混ざり合うことがあります。これを乳化と言います。

水と油はなぜ混ざり合わない?

これらはどうして混ざり合わないのでしょうか?
答えは、水の分子は水の分子と、油の分子は油の分子でそれぞれ強力に結びつくので、水と油の分子で結び着くことができないからです。
実際に水と油を混ぜてみると最初は混ざり合って乳化していますが、時間が経過すると二層に分かれてしまいます。
しかし、ここにあるものを加えると安定した状態になります。

水と油が混ざり合う!?仲介役の乳化剤

水と油に、仲介役(乳化剤)を入れることによって、時間が経っても分離しないようになります。
これは、乳化剤が1つの分子内で水にも油にも溶ける両方の性質をもっているからです。「水と溶け合う部分」が水と、「油と溶け合う部分」が油と溶け合い、水と油を混ぜ合わせてくれます。
それでは実際にこの乳化の現象を実験で見てみましょう!

マヨネーズ作りで乳化の様子を見てみよう

食卓でよく目にする「マヨネーズ」、これも乳化の作用で作られています。
マヨネーズの基本的な材料は「」、「」、「」の三つ。
水分である酢と油は本来混ざり合わないですが、乳化剤である卵が二つを結びつけてくれます。
「卵黄」には「レシチン」という物質が含まれており、これが乳化剤として働き、酢と油が分離せずに滑らかな状態をずっと保てるのです。

必要な道具

・計量カップ
・大さじ
・小さじ
・少し大きめのボウル
・泡立て器

材料

・卵黄1個
・酢大さじ1
・米油180cc
・塩小さじ1
材料はなるべく常温に近い温度にしておくと作りやすいです。
※油特有の匂いが苦手な方は、ハーブやニンニク、ブラックペッパーなどを加えてください。

作り方

①油以外の材料をボウルに入れ混ぜ合わせる
②①に油を少量ずつ入れて混ぜ合わせる
③もったりしてきたら完成

作るときのポイントは、②になります。
一気に大量の油を入れてしまうとうまく乳化せずにマヨネーズができあがりません。

マヨネーズ実験のポイント

実験をするときは乳化の様子を確認してみよう!

①混ぜ合わせた最初の様子(色や状態)はどんな感じかな?

②混ぜ終わった後の様子(色や状態)はどんな感じかな?

卵でなくても、乳化剤の役割をしてくれるものがあれば、乳化の様子を観察することができます。
例えば、乳化剤の役割を担ってくれものとして豆乳があります。大豆にもレシチンが含まれているので、卵を豆乳に置き換えてマヨネーズをつくることができます。

豆乳を使ったマヨネーズを作ってみよう

必要な道具

・計量カップ
・大さじ
・小さじ
・少し大きめのボウル
・泡立て器

材料

・無調整豆乳50cc
・酢大さじ1
・米油100cc
・塩小さじ1

※油特有の匂いが苦手な方は、ハーブやニンニク、ブラックペッパーなどを加えてください。

作り方

①油以外の材料をボウルに入れ混ぜ合わせる。
②①に油を少量ずつ入れて混ぜ合わせる
③もったりしてきたら完成。


作るときのポイントは、②になります。
卵の代わりに乳化剤として豆乳を使っています。
さっぱりとした味わいがクセになります!

まとめ

普段何気なく食べているマヨネーズがどのようにできているか、普段混ざり合わないはずの水と油がどのようにして混ざり合って一つのものになるのかを観察できましたか?
実験で作ったマヨネーズはそのまま食べることができるので、美味しく楽しく実験してみてください。
マヨネーズにあうもので簡単なものでグリルで焼いた野菜などがあります。
過去にグリルを使った野菜のレシピを紹介しているので参考にしてみて下さい。

自分でマヨネーズを作れば自分好みにアレンジしたマヨネーズを作ることができるので満足感が倍増するはずです!

油特有の匂いが苦手な方はハーブやニンニクなどで臭みを消す方法を試してみてください♪

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