
食卓を守る!調味料の最適な保管方法と注意点
蒸し暑い日が続く7月。食材の傷みが気になる季節ですが、「調味料」も夏場には注意が必要です。冷蔵庫に入れれば安心……と思いがちですが、調味料にはそれぞれ適した保管場所があります。間違った保管は風味の劣化だけでなく、食中毒のリスクにもつながることも。
今回は、調味料の最適な保管方法と注意点をご紹介します。
この機会に、調味料の正しい保管方法を見直してみませんか?
基本的な保管のポイント

直射日光や高温多湿を避ける
風味の劣化やカビの原因になります。
密閉して保存
酸化や虫の侵入を防ぐため、開封後はしっかり蓋を閉めましょう。
賞味期限や消費期限を確認
期限を過ぎたものは風味が落ちたり、健康に悪影響を及ぼす可能性があります。

醤油 ・・・冷蔵保存で酸化を防ぐ
開封後の醤油は酸化が進みやすく、色や香りが変わってしまいます。夏は特に傷みが早くなるため、冷蔵庫(10℃以下)での保存が基本。空気に触れにくい密閉ボトルや、使い切りサイズを選ぶと安心です。
味噌・・・冷蔵庫でカビの発生や発酵を防ぐ
未開封なら常温でも問題ありませんが、開封後は冷蔵庫へ。味噌は発酵食品のため、放置すると発酵が進んで味が変わってしまいます。表面にラップをかぶせると乾燥や酸化を防げます。
みりん/料理酒・・・種類に注意!
「本みりん」はアルコールを含むため開封後は冷暗所、または冷蔵庫へ。
「みりん風調味料」や「加塩の料理酒」は保存料が少ないため冷蔵庫がおすすめ。蓋をしっかり閉めて、風味の飛びを防ぎましょう。
酢・・・高温と直射日光を避けて
酢は比較的保存性の高い調味料ですが、高温多湿や光は変質の原因に。開封後は冷暗所へ、夏場は冷蔵庫に入れても良いでしょう。使用後、瓶口が汚れているとカビが生えることもあるので清潔に保つのがポイント。
砂糖/塩・・・湿気にご注意
砂糖や塩は常温で保存可能ですが、夏は湿気が大敵。固まったり、風味が落ちたりすることがあります。密閉容器に乾燥剤を入れておくと安心。塩は金属容器に入れるとサビの原因になるので注意しましょう。
食用油・・・酸化が進みやすい夏こそ冷暗所!
油は光と熱に弱く、酸化すると嫌なニオイが出ます。特にごま油やオリーブオイルは風味が繊細。冷蔵庫に入れると固まる場合もあるので、冷暗所に保管し、なるべく早めに使い切るのがベストです。
スパイス/乾燥ハーブ・・・冷蔵庫NG!
「湿気」と「光」はスパイスの大敵。湿気がこもる冷蔵庫に入れるのはNG。密閉容器に入れ、直射日光を避けた棚や引き出しに保存しましょう。香りが薄くなってきたら、そろそろ使い切りのサインです。
調味料保存の注意点まとめ

✅直射日光・高温多湿を避ける。
✅開封後は冷蔵保存が基本(常温OKのものも冷暗所推奨)。
✅密閉容器で保存し、空気や湿気を遮断する。
✅「冷蔵保存」とある場合でも、ドアポケットは避ける(温度変化が大きいため)
詰め替えの際はしっかり乾かした清潔なスプーンや容器を使用する。
✅開封日・賞味期限をラベルで記録しておくと便利。
ひと手間で、おいしさ長持ち!
調味料は料理の“縁の下の力持ち”。正しい保存を心がけるだけで、料理の味がワンランクアップし、食品ロスも減らせます。食品に気を遣うこの時期、キッチンの調味料を見直して、夏でも安心・安全・おいしい食卓を楽しみましょう。