意外と知らない!?お正月の伝承と由来について
こんにちは!
今年も残すところ、あと10日ほどですね。
お正月の準備を控えるみなさまに向けてお伝えしたいことがあります!
お正月の行事で、なんとなく小さい頃からしていたから続けているけど、「これはなぜするのか?」「なんの意味があるんだろう?」という疑問ございませんか?
古くから受け継がれてきた行事や風習には、ただの慣習を超えて深い意味や物語が隠されています。
今回は、お正月にまつわる代表的な伝承やその由来についていくつかご紹介していきたいと思います。
お正月とは
お正月という行事自体は、仏教が日本に伝わった6世紀ごろより前からあったといわれている古い行事です。
また、お正月は『歳神様(としがみさま)』という一年の守護を統べる来訪神が、初日の出とともに一年の福徳をもって高い山から家々に訪れるため、その神様をお出迎えするために行う行事とされています。
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恵方巻きの時期によく聞く「恵方」というのはその年の『歳神様』がいる方角のことを指します。その方向を向き、願い事を思い浮かべながら、無言で一気に太巻きを丸かじりすることで商売繁盛、無病息災、家内円満にご利益があるとされています。
鏡餅(かがみもち)の由来
鏡餅は、新年の神様である『歳神様』を迎えるための供物として飾られます。その丸い形には「円満」や「調和」を象徴する意味が込められています。
また、鏡餅は古代の鏡を模しているともいわれ、鏡自体が神聖なものと考えられていた日本の文化を反映しています。一般的には歳神様が宿る場所として神棚や床の間に飾られますが、飾る位置や形には地域ごとの特色もあります。
鏡開き(かがみびらき)も合わせて
鏡開きは、鏡餅を切り分けて食べる日本の伝統行事のひとつ。
歳神様が祀っていた神聖なものを食べることで、無病息災や子どもの成長などを願うものです。一般的に松の内(年神様をお祀りする期間)を過ぎた後におこなうため、関東では1月11日、関西では1月15日にすることが多いようです。ただ、明確な日付が決まっている行事ではないため、地域や家庭により異なります。
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実は鏡開きは「お年玉」の起源ともいわれています!
鏡開きでは、歳神様が宿った鏡餅を切り分け、家長や目上の者などが歳神様の代理として家族や目下の者へ配る風習があったそうです。
歳神様の魂が宿った鏡餅は「御歳魂(おとしだま)」と呼ばれ、その風習が現在の「お年玉」に変化したといわれています。
門松の意味は
門松は、家の前に立てる松と竹を中心に作られた正月飾りで、新年に神様を招くための目印です。「歳神様」の依り代(よりしろ)とされており、素材の松は常緑樹で生命力を象徴し、竹はその真っすぐな成長から繁栄や長寿を表すといわれてます。
おせち(御節)料理の起源
お正月に欠かせない「おせち料理」も、もともとは神様への供物として作られていたものです。その起源は平安時代の宮中行事にさかのぼり、五節句などの祝日に供えた料理がルーツとされています。現代では重箱に詰めて提供されるスタイルが主流で、それぞれの料理には「数の子=子孫繁栄」「黒豆=勤勉」など、縁起の良い意味が込められています。これらの料理を味わいながら、新しい年に感謝と希望を込めるのがおせち料理の醍醐味です。
年越しそばの風習
年越しそばは、大晦日に食べる日本独自の食文化です。「細く長く生きる」ことを願うとともに、「災厄を断ち切る」という意味が込められています。この風習は江戸時代に広まり、そばの切れやすさが「悪い縁を切る」ことと結び付けられたとされています。また、そば自体が栄養価の高い食品であるため、健康を願う意味も含まれているとされています。
また、薬味でネギを乗せることにも由来があり、心和らげるという「労ぐ(ねぐ)」の意味と神官の位で「宮司」に次ぐ役職の「禰宜(ねぎ)」に通じるので「禰宜(ねぎ)に今年一年をお祓いしてもらい、新年に備える」という意味が込められるといわれています。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回、ご紹介させて頂いたのは、お正月の行事のほんの一例になります。
お正月の風習や伝承には、それぞれがもつ深い意味と歴史があります。その背景を知ることで当たり前のように過ごしていたお正月が、より豊かで価値のあるものに感じられるのではないでしょうか。
今年のお正月は、これらの伝承を意識しながら、家族や友人と有意義な時間をお過ごしください(#^^#)