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お年玉はいくらあげるべき?お年玉から始めるお金の教育

こんにちは!
暮らしに役立つ情報を随時発信!MOA-MOA SHOPです!
今回はこの方から教えていただきます!

白岩ましろ(しらいわ・ましろ)

1988年生まれ。京都市出身。
2012年FM-NIIGATA入社。
その後、フリーランスに転向しテレビリポーターやCMナレーターなどとして活動。
現在は株式会社MiKUMARi取締役を務め、広報事業を行なう他、ファイナンシャルプランナーとしてセミナー講師・執筆・個人の家計相談を行っている。
AFP、2級FP技能士。

3回目の記事になりました。
さて、少し気が早いようですが、お正月が近づくと、必ず聞かれる質問があります。
子どもへのお年玉はいくらあげるべき?
金額については一般論ですが、下記を参考になさってください。

小学生未満 1,000円以下
小学生 学年×1,000円程度
中学生 5,000円〜10,000円
高校生 5,000円〜10,000円
大学生 5,000円〜10,000円

実は、「いくらあげるべき?」よりも大切なのが「子どものお金の使い方」。
今回は、子どもにお金を与える前に知っておきたい「お金の教育」の話です。
子どもにお金のことをどう教えればいいか分からない・・という親御さんたちは、ぜひご一読くださいね。

子どもは本能に忠実:「自分をコントロールする教育」が大切

子どもは本能に忠実に、お金に接します。
よくある困ったシチュエーション
・子どもがお年玉をもらった日に、すべて散財してしまった!
・祖父母に言えばお金がもらえると思って、おねだり癖がついてしまった…。
・スマホやクレカで勝手に決済してゲームを買っていた。
反対に「子どもが使いすぎないように、親がすべて管理している!正解がわからない」という声もあります。

正解は「子どもが自分でコントロールしてお金を使えるよう何度も繰り返して教えていくこと
とはいえ、これが一番難しいんですよね。
これまで子ども向けマネースクールを何度も開催してきた中で、実際に効果があったポイントをお伝えします。

1.「お金は○○○○○の対価」

子ども向けのマネースクールでは、「お金は”ありがとう”の対価」という話を最初にします。
お金は「ありがとう」と言われる行為を行なって初めてもらえるもの、決して「簡単にもらえるもの」ではないことを教えます。
責任感とお金の関係を理解することで、お年玉やおこづかいの使い道やありがたみを実感してくれる、という声を実際にいただいています。

2. 未来を見据えた子どものための金融教育(貯蓄と投資)

欧米諸国と比べて、日本では投資教育が遅れているといわれています。
そんな日本でも「貯蓄から投資へ」と叫ばれ、2022年に高校の授業でも金融教育がスタートしました。
金融教育は、子どもの未来を考える上でとても大切です。
後述のパーソナルファイナンス教育の水準では、小学生のうちに「保護者を通じて金融機関にお金を預けることができる」ことが組み込まれています。
ただ、子どもにとって、貯金は難しい概念かもしれません。
親ができるサポートは、貯金を楽しいものに変えること!
一緒に貯金箱を飾ったり、お金を銀行に預けたら通帳に色を塗って目標達成する喜びを共有するなど、楽しみながらお金を管理するスキルを身につけましょう。
また、漠然とでも投資の概念を伝えることで、「すぐ使うよりも、運用した方が使えるお金が増える」感覚が身につくはずです。
某ゲームで遊んでいる子ども達は「カブ価」によって投資の概念が身に付いていて、驚かされることもありますよ。
お金の教育がスタンダードになる中、取り組まなければこんな未来もありえるかもしれません。

3. 「使いすぎ」を防ぐための親のサポート:おこづかいマネジメント

おこづかいをもらった子供が「使いすぎ」を防ぐためには、親のサポートが欠かせません。
パーソナルファイナンス教育の水準では、小学生は「目的を考えてお金を貯めることができること」とされています。
年始に、その年に想定されるイベントを、子どもと一緒に書き出してみましょう!
そのイベントに対し予算組みをすることで、毎月のおこづかいとお年玉を割り振って、目的別に分けておくことができます。
おこづかいマネジメントのコーチは、親御さんであるみなさんです!
一年間を通して目標を達成できるようサポートをお願いします。


最後に: パーソナルファイナンス教育の重要性

最後に、日本FP協会から「パーソナルファイナンス教育スタンダード」という、年代に応じた金融知識レベルの水準が発表されています。

「パーソナルファイナンス教育スタンダード」とは、パーソナルファイナンス教育の推進及びパーソナルファイナンスの重要性を広く生活者に理解してもらえるよう、初等教育段階からシニア世代にわたり、個人が各世代及びライフステージ別に身につける必要がある知識・スキルを整理したものです。

「出所:パーソナルファイナンス教育スタンダード」

※無断での複製、転用は禁止いたします

こちらが全体像です。

読みづらいと思いますので、下記のPDFをぜひご覧くださいね。

拡大してみるとこんな感じ。

「出所:パーソナルファイナンス教育スタンダード」

https://www.jafp.or.jp/personal_finance/about/standard/files/personal_finance_standard.pdf
※無断での複製、転用は禁止いたします

年代別、項目別の知識レベルの目標が書かれています。

「ライフプランニング」「貯蓄・投資」「リスク・保険」「税・社会保障」「消費生活・契約」「倫理・責任感」「金融経済の仕組み・考え方」以上7項目、どれをとっても大切ですよね。

個別相談の中で、大人にこの資料をお見せすると「えっ…私、こんなレベルに到達していない」と愕然とする方が多いです。
物価の上昇や、様々な制度の変革などが起き、令和に入ってから一気に「お金の知識」の必要性が増しています。
子供たちがお金に対する基本的な知識やスキルを身につけることは、将来に向けて豊かな未来を築く大きな一歩です。
私の経験上、お金のことは、取り掛かるのが遅ければ遅いほど、残念ながら選択肢が減っていきます。
お金は健康と同じといっても過言ではありません。
「早めに」「定期的に」チェックすることで、「ベター」ではなく「ベスト」の対策がとれるものですよ。
少し耳の痛い話ですが、我々オトナも「わからない」では済まされない時代になってきました。
ぜひMiKUMARi含め、身近なFPにご相談しながら、よりよい知識を身につけてくださいね。

株式会社MiKUMARi

〒950-0872
新潟県新潟市東区牡丹山3丁目1番1号ソロモンビル1階
TEL:025-288-6970

※MiKUMARiではパーソナルファイナンス教育スタンダードに基づくFPセミナーなども行なっています。

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