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身近なSDGs 保冷剤を再利用!手作り消臭剤で気になるニオイ対策

6月半ばになり、ついに「梅雨」がやってきましたね。外に出ると雨が降り続き、湿度が高くてじめじめとしたこの季節。なんだか気分も晴れず、何かとお悩みが増えてしまうのではないでしょうか?
外に出て濡れてしまった靴や運動靴などを、玄関にそのまま放置して「玄関が靴の嫌なニオイがする…」といった経験はありませんか?閉め切っている玄関や靴箱は風の通りが悪く、靴の気になるニオイがこもってしまいます。
今回は、そんな気になるニオイとおさらばできる「消臭剤」の作り方をお教えします。気が付いたら冷蔵庫にたまっている「保冷剤」を再利用して、簡単に「消臭剤」を作ることができますよ。ぜひ、梅雨の日のおうち時間にお子さまと一緒に作ってみてください。

〇そもそもニオイの原因は?

そもそも靴のニオイの原因って何なのでしょうか?それは「雑菌」です。
1日で約コップ1杯分の汗をかくと言われている足。お家にいる時以外のほとんどの時間を、靴を履いて過ごしているかと思います。足から出る汗や皮脂の汚れが靴の中に閉じこもり、「雑菌」が繁殖し嫌なニオイがしてしまうのです。
また、雑菌は「温度や湿度が高い」とより繁殖してしまうそう。じめじめして温かい季節の「梅雨」はそんな条件に特に当てはまってしまいますね。

〇どうして保冷剤で消臭できるの?

保冷剤にはいくつか種類があります。消臭剤として再利用することができるのは、凍らせると固まる保冷剤です。凍らせると固まる保冷剤にはジェル状の高吸水性ポリマーが入っていて、高吸水性ポリマーは「水やニオイを吸収する性質」をもっています。高吸水性ポリマーの表面は凸凹していて、この凸凹がニオイを吸収してくれます。その性質を活かして、市販の紙おむつや消臭ビーズなどにも高吸収ポリマーは使用されています。
消臭剤として再利用ができない保冷剤は、凍らせても固まらなくエチレングリコールが成分の保冷剤や、水でできている保冷剤です。これらには消臭の性質はなく、消臭剤として再利用して使うことができません。保冷剤の中身をパッケージなどで確認してから消臭剤を作りましょう。

〇必要なもの

・保冷剤
・瓶やグラスなどの器
・割り箸
・ビーズやドライフラワーなどの飾り
・紙コップ(色を付けたい場合)
・絵具(色を付けたい場合)
・アロマオイル(香りを付けたい場合)

〇作り方

①保冷剤を常温に戻しておく

保冷剤を常温に戻してゼリー状にしておきます。保冷剤の大きさにもよりますが、小さいものだと3時間くらいでゼリー状になりました。前日から冷蔵庫から取り出して、常温に戻して置くと安心ですね。
今回使用した器は手のひらサイズの瓶で、小さい保冷剤を2~3個程を使いました。お持ちの保冷剤に合わせて、容器の大きさも考えてみてください。

② 色水を作り、保冷剤と混ぜ合わせる。(無色にする場合は省略可)

お好みの絵具を何色か決め、紙コップに小指の爪の半分くらいの大きさの絵具を入れます。大さじ1杯程の水を加え、よく混ぜ合わせて色水を作りましょう。
紙コップに保冷剤の中身を出しておき、できた色水を少しずつ保冷剤に加え、混ぜ合わせます。お好みの色になるまで色水を加えて調節してみてください。
(色を付けないで透明の消臭剤にする場合は省略してください。)

③ 香りを付ける(無香料にする場合は省略可)

色がついた保冷剤にアロマオイルを数滴垂らして混ぜ合わせます。色をつけてない場合も同様です。好みの香りになるまでオイルを垂らして調節してみてください。(無香料にする場合は省略してください。)
時間が経つと保冷剤の中の水分が蒸発して、香りが小さくなり、保冷剤もだんだんと少なくなってきます。気が付いたときにオイルや水を足して調節してくださいね。

④ 容器にいれてデコレーションする。

保冷剤の色付けや香りづけが終わったら、容器に保冷剤を流し入れてデコレーションをしたら完成です。保冷剤はゼリー状になっているので保冷剤を流し入れたら、器の底を手のひらにトントンと軽く落とすと綺麗に均すことができます。何色か保冷剤を用意して綺麗にグラデーションを作ってみても良いですし、ビーズやビー玉などを中に敷き詰めてみても可愛くなりますよ。
今回は星型のビーズをいれて、器にリボンを巻いてみました。ビーズは色をつけた保冷剤の中だとあまり目立たなかったので、色を付けていない透明の保冷剤の部分にいれると良いかもしれません。ホコリが気になる場合は、穴を開けた布などを被せてみてくださいね。

〇注意する点

・保冷剤はゼリー状なので食べ物と間違えて、お子さんやペットが誤飲してしまう可能性があります。お子さんと一緒に作る場合は必ず大人と一緒に作業し、飾る際は手の届かないところに置いてください。
・保冷剤の中身である高吸水性ポリマーは「水を吸収する性質」がありますので、水道に流して捨ててしまうのは厳禁です。流してしまうと高吸収ポリマーが水分を吸収し、排水詰まりの原因となってしまいます。一般的には袋に入れ可燃ごみとして捨てることが多いのですが、地域によっては不燃ごみとして処分する自治体もあるそうです。お住まいの地域の分別区分を確認してから処分をしてください。

〇おわりに

今回は保冷剤で作る「消臭剤の作り方」をお伝えしました。
冷蔵庫に眠っていた保冷剤は、簡単で可愛いオリジナルの消臭剤として再利用することができました。玄関、トイレ、お部屋などで違う香りのオイルを入れて、香りを楽しんでみてもいいですね。とても簡単に作ることができるので、雨が降ってお出かけできない時のおうち時間に、お子さんと一緒に作ってみてもいいかもしれません。
また、ニオイの原因の「雑菌」は「湿気や温度が高い」と繁殖してしまいます。湿気を取ってくれる除湿剤も、実は簡単に手作りすることができます。こちらを確認して作ってみてくださいね。
何かと悩み事が増えるこの季節。保冷剤で消臭剤を楽しく手作りして、嫌なニオイやどんよりとした気持ちとおさらばしませんか。

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