
猛暑の中でも秋を感じる。季節の移ろいを楽しむインテリア紹介!
8月は、まだまだ厳しい暑さが続く季節です。連日30度を超える猛暑の中では、涼しさを求めてエアコンや扇風機が欠かせない日々が続きます。
しかし、暦の上では8月上旬に「立秋」、8月下旬には「処暑」と、少しずつ秋の気配が近づいてくるのをご存じでしょうか?

二十四節気において、『立秋』は文字通り「秋の始まり」を示す日で、今年は8月7日がその日にあたります。そして8月23日の『処暑』は、「暑さが落ち着き始める頃」とされる節目です。
とはいえ、実際の気温はまだまだ真夏そのもの。でも、このタイミングでインテリアに“ほんのり秋”を取り入れることで、気分をリフレッシュできると同時に、季節の移ろいを自然に感じられるようになります。
今回は、そんな「夏から秋」へのやさしい移行をテーマに、涼しさを保ちつつ秋の気配を感じさせるインテリアアイデアをご紹介します。
色の切り替えで“秋の気配”を感じる

まず取り入れやすいのは、インテリアの「色」を意識して変えることです。真夏は涼しげなブルーやホワイト、ミントグリーンなどの寒色系が人気ですが、8月中旬以降は少しトーンを落とした「くすみカラー」や「アースカラー」を取り入れるのがおすすめです。
具体的には、カーキやテラコッタ、マスタードイエロー、くすみピンクなどが、夏から秋へのスムーズな橋渡しとなってくれます。例えば、クッションカバーやテーブルランナー、マットなどのファブリックをこれらの色に替えるだけで、空間の印象が穏やかで落ち着いた雰囲気に変わります。
素材を“ひんやり”から“ぬくもり”へ

猛暑が続く中でも、少しずつ秋の素材感を取り入れることもできます。たとえば、リネンやコットンといった夏素材に加え、ワッフル地やざっくりとした織り目のある生地、ウールライクな質感のクッションカバーなどを一部に取り入れてみてはいかがでしょうか?
全部を変える必要はなく、涼感素材と組み合わせながら、触れた時の心地よさを保ちつつ秋を感じられるようなバランスが理想です。カーテンも、夏の軽やかなレース素材から、透け感の少ないリネンブレンド素材に変えるだけで落ち着いた空気が流れます。
秋の気配を感じるディスプレイ雑貨

秋といえば、「実りの季節」。まだ本格的な秋ではなくても、ナチュラルな素材の雑貨を取り入れることで、一足早く秋の気配を感じられます。
例えば、ドライフラワーや木の実、フェイクの栗やどんぐりなどのオブジェを小皿にのせたり、ガラスドームに入れて飾ったりするだけでも、季節感のあるディスプレイが完成します。ススキやユーカリの枝を束ねたスワッグも、夏のグリーンから秋の風情を演出する定番アイテムです。
また、ウッドやアイアン素材を使ったキャンドルスタンドや雑貨小物をひとつ加えるだけでも、空間にぐっと深みが生まれます。照明も、暖色系のライトを使えば夕暮れのようなやわらかい光が空間にやすらぎをもたらしてくれます。
香りの演出で秋らしさをプラス

「香り」も、季節の移ろいを感じさせる大切な要素です。夏は柑橘系やハーブ系などの爽やかな香りが好まれますが、8月下旬に向けては、ウッディ系やスパイス系のアロマにシフトするのがおすすめです。
サンダルウッドやシダーウッド、アンバー、バニラなどの香りは、秋のはじまりを感じさせ、心を落ち着かせてくれます。
アロマディフューザーやキャンドル、ルームスプレーを活用して、香りの衣替えをしてみてはいかがでしょうか?
季節の移ろいを“さりげなく”取り入れる

「暑いから秋なんてまだ早い」と思いがちな8月ですが、だからこそインテリアの中で“ほんの少しだけ秋”を意識することが、日常に新しい感覚をもたらしてくれます。
全部をがらりと変えるのではなく、小さな雑貨や色づかい、素材感を工夫するだけで、驚くほど心が落ち着き、季節の変化を楽しめるようになります。忙しい毎日だからこそ、おうちの中に自分だけの“季節のコーナー”をつくってみるのも素敵な過ごし方です。
最後に

8月はまだまだ暑い日が続きますが、立秋や処暑という暦の節目に目を向けることで、少しずつ秋の気配を生活に取り入れることができます。
この機会に、涼を感じつつも秋を意識したお部屋づくりを始めてみませんか? さりげない変化が、日々の暮らしに彩りを与えてくれるはずです。