
火災発生!その時!命を守る行動と備え
こんにちは!
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今回はこの方から教えていただきます!
NPO法人ふるさと未来創造堂
常務理事兼事務局長
中野 雅嗣(なかの まさつぐ)
「人とかかわり、地域と共に学ぶ」「地域をより深く知り、郷土愛を深める」よりよい未来を創る防災共育の推進・定着を目指し、未就学児から高校生、その保護者、地域住民を対象に、子どもも大人も「わくわく」する防災共育の企画や実践に取り組む。

火災はどの家庭でも発生する可能性がある災害です。総務省消防庁によると、令和5年1月から12月までに発生した建物火災は20,974件、建物火災の内12,112件は住宅火災で、令和3年から増加傾向です。[1]
火災はひとたび発生してしまうと、一瞬にして大切な家族やもの奪い取る恐ろしい災害です。今日は火災時の正しい行動や予防策について、一緒に学びましょう。
まずは大声で「火事だ!」の声掛け
火事を見つけたら、まずは大声で「火事だ!」の声掛けをして、周りの人に避難行動のスイッチを入れましょう。[2]
次に初期消火が可能か判断します。消火器での初期消火が可能なのは、天井に火がまわるまでと言われています。天井に火が燃え移ったら速やかに逃げてください。[3]
なお、消火器の耐用年数は、住宅用は5年、業務用は10年が目安です。自宅や共用部分にある消火器が古くないか。また、どの火災で使用できるものかも確認しておきましょう。

出典:東京消防庁ホームページ
避難する時のポイント
煙を吸わないように低い姿勢で
火災時の煙には一酸化炭素などの有毒ガスが含まれています。煙は上方から滞留するので、煙より低い姿勢で、ハンカチやタオルなどで口と鼻をしっかり覆い、避難しましょう。[4]
エレベーターではなく階段を使う
エレベーターは火災時に停止や閉じ込められる危険性があります。避難時には絶対に使用しないでください。エレベーターに乗っているときに火災報知器が鳴ったら、行先ボタンを全部押して、ドアが開いた階で素早く降りましょう。
※平成21年10月以降に設置されたエレベーターには、安全装置の設置が義務化されています。火災や地震発生時は、行先がキャンセルされ、避難階(通常は1階)へ直行運転をし、その後は復旧されるまで停止します。
一度避難したら戻らない
家族や貴重品が心配でも、一度避難したら絶対に戻らないでください。火災発生時に建物外にいた場合も同じです。屋外にあるはしごをベランダにかけるなど、建物内に入ることなく、避難者の支援を行ってください。[4]
安全な場所に避難したら速やかに119番通報を行い、周辺の住民に知らせましょう。
幼い子どもと一緒に避難することも想像して
幼い子どものいる家庭は、日頃からどう行動するかを考え、子どもと練習することも大切です。また、普段から「火事が起きたらこうするよ」と繰り返し伝えておきましょう。
避難経路と避難方法を確認
家族で避難ルートを確認します。煙を吸わないように口と鼻を覆い、低い姿勢で避難することを教えて、一緒に練習しましょう。
避難時、大人は両手を使えるように
乳幼児には、密着性の高い抱っこ紐やおんぶ紐がおすすめです。大人の両手が空き、安全に避難できます。歩ける子どもは大人の服をつかませるなど、避難時に自分の両手が使える工夫を考えましょう。
近年増加中!電気器具類の火災に注意!
リチウム電池・充電式電池
ボタン電池型のリチウム電池は、処分するときに絶縁テープやビニールテープなどで絶縁処理をしないと、電池同士の接触により発火する場合があります。モバイルバッテリーのように繰り返し使える充電式電池は、説明書を確認し使用方法を守るとともに、電池をぶつけたり、濡らしたりしたときは、異常がないかしっかり確認し、少しでも異常があれば使用をやめましょう。[5]

出典:総務省消防庁「リーフレット 住宅における電気火災に注意」
家電製品
特に電子レンジは火災が増えています。電子レンジでは、長時間の加熱に気をつけ、温めるものに金属性のものがないか確認する。こまめな清掃を行う。など、適切な使用と適切な維持管理を心がけましょう。[5]

出典:総務省消防庁「リーフレット 住宅における電気火災に注意」
プラグ・コード類
プラグやプラグの差し込み口には、ホコリなどのゴミがたまっていないか、配線の状態、差し込み状況などを確認し、タップは定格電流を超えないよう管理しましょう。経年劣化により緩くなった受け口、ぐらつく差し刃なども、発火する可能性があるので、抜き差しをして確認しましょう。[5]

出典:総務省消防庁「リーフレット 住宅における電気火災に注意」
まとめ
私たちの生活の身近には、常に火災の危険性が潜んでいます。しかし、日頃から火災予防に取り組み、準備をしておくことで、火災発生時の被害を最小限にすることができます。今一度、家庭での準備や対策を見直してみてください。
参考文献等
[1].総務省消防庁「令和5年(1~12月)における火災の状況(確定値)」
https://www.fdma.go.jp/pressrelease/statistics/items/d0ce6161610fa99185c6f04a1ded7960c9399fb4.pdf
[2].京都市消防局「火災から命を守る避難の指針」
https://www.city.kyoto.lg.jp/shobo/cmsfiles/contents/0000267/267003/sisin.pdf
[3].京都市消防局「初期消火2-3.消火器 消火器での初期消火」
https://www.fdma.go.jp/relocation/e-college/ippan/cat/cat4/cat/menu-22.html
[4].総務省消防庁「火災から命を守る避難のパンフレット」
https://www.city.kyoto.lg.jp/shobo/cmsfiles/contents/0000271/271405/kasaikarainotiwomamoru.pdf
[5].総務省消防庁 「リーフレット 住宅における電気火災に注意」
https://www.fdma.go.jp/publication/movie/juutaku_bouka/items/r06_denkikasai_leaflet.pdf