'prevention','environment','health','safety','jitan'

バターにも種類がある?それぞれの特徴を見てみよう!

お菓子作りに欠かせないバターですが、レシピ本などには「無塩バター」や「発酵バター」など、いろいろな種類のバターが記載されていることが多いと思います。
それぞれのバターによって特徴や適している使用方法があることを知っていますか?
今回はバターの種類とそれぞれの特徴について紹介します。

バターとマーガリンの違い

パンやホットケーキでは、バターの代用として「マーガリン」を使用することもあります。
「お菓子作りでもバターの代わりにマーガリンを使えたりするの?」疑問に感じたことはありませんか。

バター

原料:生乳を原料とし、分離させたクリームの脂肪分を凝固させて作った乳製品です。

温度変化による特徴:室温の状態では柔らかく、冷やすと固くなります。30℃近くになると溶け始め、40℃くらいで液体になります。

味わい:乳脂肪が主成分になっているため「香り」や「風味」が良く、コクと深みがあります。

マーガリン

原料:動物性または植物性の油脂を原料として作った加工食品です。

温度変化による特徴:室温でも冷やしても固くなりません。

味わい:あっさりとした味わい。バターや乳脂肪が添加されて、バターに近い風味のものもあります。

バターとマーガリンは似ているようで、原料や温度変化による特徴が大きく異なっていることがわかります。
マーガリンは元々高価だった「バターの代替として作られた」という経緯があるそうですので、使用用途はバターと同じような使われ方をすることが多いみたいですよ。

バターの種類

製造過程や添加物によって、バターの種類が異なります。

有塩バター

製造過程で塩分を1~2%加えたバター。
塩分が加わることによって他のバターと比べて、保存性が高まります。
塩味がついているので、お菓子作りには適さず、じゃがバターやあんバターサンドなどの、適度な塩味をプラスしたいときにおすすめです。

食塩不使用バター

製造過程で食塩を加えずに製造されたバター。
一昔前は無塩バターと呼ばれていました。原料の生乳に微量の塩分が含まれていることから、現在は食塩不使用バターと分類されます。
塩味が入っていないので、お菓子作りに最適です。

発酵バター

発酵させた原料乳を使用して作るバター。
コクが深まり、特有の風味があります。
発酵バターにも、有塩タイプと食塩不使用タイプの2種類があります。
食塩不使用のタイプはお菓子作りに使用すると贅沢な味わいになります。

バターの保存方法

バターを買ってきても一度に使い切ることは少ないと思います。
バターは一度溶けてしまうと組織が壊れてしまうので、再び冷やして固めても風味や口当たりが変化してしまいます。
そのため、バターの保存は「10℃以下の要冷蔵」が鉄則です。さらに、以下の3つのポイントを意識して保存すると、風味をより長く楽しむことができます。

酸化を防ぐ

バターには不飽和脂肪酸が多く含まれています。それらが空気中の酸素に触れることで酸化し、香りや風味が低下してしまいます。そのため空気に触れないように密閉容器やラップに包んで保存しましょう。最近は「バター専用の保存容器」などもありますので活用してみるのもいいかもしれません。

臭いが強いものの近くに置かない

バターには乳製品特有の「匂いを吸着しやすい性質」があります。そのため、強い匂いのものの近くには置かないように保存しましょう。

使う分量ごとに分けておく

バターは酸化しやすく、一度溶けてしまうと風味や口当たりが損なわれてしまいます。そのためバターをあらかじめ使う分量ごとに分けて保存しておくことで、常温に置く時間や空気に触れる時間を低減させることができます。使う分量に分け、ラップや密閉容器に入れて、冷蔵もしくは冷凍保存をしましょう。

まとめ

我々の生活に身近な存在のバターには様々な種類があり、それぞれが異なった特徴をもっていることが分かりました。
それぞれのバターの特徴を知ることで正しく保管でき、料理に合ったバターを選ぶことができます。美味しい食事を楽しむためにも是非試してみてください。

記事をシェアする